取り返しのつかないネオン

 

私が覚えてなきゃ消えちゃうと思って。

 

私の日常は2、3個の出来事しかないので、その記憶もこちらに入れておけますよ?

ふひひ、確かにあの頃の数年分の記憶は消えちゃってるけれど。私の抱える矛盾ですね。大丈夫ですよ、信用してくださいよ。はい、とりあえず、カンパイ。

 

酒飲んで全部忘れちゃうのもクセになる。飲めないなんて現実しかなくて辛いよなーと思う。そして大事な日曜日は、トイレの行き来と、ベットから天井を眺めて終わんの。最高だよな?私しか知らない羞恥心や嫌悪感と眠るの、そして、吐くの。とことん抑鬱になって夜には柔らぐ。

 

二人で膨らませたあの話。くだらないけど、私がとっておこう。万が一、私が忘れた時のために人にも話しておこう。

いつかふたり、なんて事ない夜に思い出話をして、そんなこと言ったっけ?って語らえるかな?そんな未来はどこかに、この世界線上に、あったりするかな?どう思ってんだろ?みんな、何考えてんだろ?猫ちゃんは何で誰もいない部屋で鳴いてんだろ?

 

 

しょっぱい食事をとり過ぎて、塩分で顔が膨らんで、顔が気球ぐらい膨らみだして、身体ごと浮き上がり、空高く舞い上がり、宇宙まで飛んでいってしまう。でも、大丈夫で。

 

宇宙服を着たジェリーが、針で顔を刺してくれる。刺した穴から空気が抜けて、凄い勢いで空気が吹き出す。吹き出す空気に押されるように四方八方飛び回る。そして、カラカラの身体がらひらひらと地球へ落ちていく。落ち葉のようにゆっくりと地上にたどり着くと、トムが現れて、手に持っていた自転車の空気入れで、身体を膨らませてくれる。ほら元どおりだー!元どおり、だよね?

 

どうにか素晴らしい世界を見たいから、いろんな角度に回ってるよ。こっちから見たら、絶景かもしれないね?ここのままでも本当は十分かもしれないね。ゆっくり試そう。