頭も痛むけれど
胸がたかぶるのがこわい。感動したり、興奮したりするのは、好きじゃない。すぐ泣いちゃうし、バカみたいだ。何もなくていい、過ぎる日々を見つめられるくらい暇でいたいし、悲しみたくも喜びたくもない。
映画や本やスマートホンから流れてくる様々な情報で、はつらつと生きてるように錯覚する。眠れないぐらい頭にささって抜けない衝撃もある。グレイガーデンとか、本当に抜けない。
現実に何か起きた時、その現象を受けて何かを感じるのは、私だ。物語の中の私という形をとっている私ではなく、奮闘する彼らをいつもは俯瞰している私だ。
痛むのは、昨日も今日もぶつけた、右足の弁慶の打ち所だ。
今年はたぶん180日ぐらいしかないんじゃないか
彼女が渋谷で降りた。彼らは、二軒目に向かうらしい。
今日は仕事納めの日だと、その時にやっと。帰りの電車の改札口の前でそんなやりとりを眺めながら財布を取り出した時に。やっと、理解できた。
今日は大掃除があって、ほとんどの時間を使ってクリスマスツリーを片付けた。クリスマスツリーと仕事納めってなかなか繋がらないよ。納めきれてないよ、ツリーが箱から飛び出してたけど、棚の空いてる段に押し込んで、布で隠してきた。私の仕事なんかも、そんな仕上がりだ。正式には収まってはいない。隠してきた。
世界を作りたいと思っている、特別なものではない、仕事納めをしたいとかそんなような理由で。私はたぶん、多くのことを黙ってただ見てきた。
特別な人たちはたくさん傷ついて素晴らしく優しい人たちになったが、ほとんどのことをしょうがないと思っているし、幸せだとも思ってる。
私はリスクをとって、この世界を形にして、粉々に壊して、泣かないといけない。それが儀式になるんじゃないか。
などと来年に向けて気持ちを整えつつ。
私が見えなくなったね?
そんな言い方しなくてもいいじゃんねーって思ったの、多分。だからすごくムカムカして悲しかった。外の空気を吸えば平気。ハムスターだと思えば平気。あー、愛しい、私はいつかきっと今日この頃を思い出して、幸せと思う事でしょう。
ねー、なんでそんな冷たい目で見るの?間違えちゃったけど、おあいこじゃんかー。
笑わなくなったね?近寄りすぎたから?
あーあ、またやっちゃった。
期待しない、自分にも人にも。できるね?
センチメンタルに生きては、色んなものに恋する。陽だまりに、夜に、友人に、月に、猫に、音に、過去に、明日に
そして、この思いを忘れる。
大晦日はママの誕生日
マフラーをぐるっとさせてポケットに手を入る。この帰る時の動作と、ふうっとこぼれた息が白くなる、この季節がとても好きだ。
雨は凍てつくけれど、雪になったらいいなーという淡い期待。駆け込んだ電車の中は、いつもより湿ってる。嫌いな街もこの電車の中よりはましだ、はやく表参道駅に着かないかな。
誰かの人生が自分の人生でない事、よくもあり悪くもある。ただラッキーだった。ギリギリセーフを何年もやっていた。本当に、本当にラッキーだったんだな。
あなたがいた世界は、こんなにも優しくない。もっと話したいよ。どんなふうに、歩いていたの?
楽しく作って無残に死ぬ
憧れに触れちゃならない。
憧れには近づきたい。眩く光る。
あんな風になりたい。
作りたい、あんな風に、熱がなかった、作る熱が。あんな風に。
君が気づく頃、もう近くにはいられない。
日常の奥、憂鬱の隙間
深夜にタクシーに乗ってる。街灯や信号の色が、車の中に入ってくる。家や高速道路、知らない街の景色が過ぎていって、しばらくすると知ってるところに出る。もうすぐ、お家だ。
大人になってから、先生みたいな人がいなくなった。本も教えてくれるけど、やっぱり先生ってすごいんだなー。
魔法が使えたらいいなーとか、そういう、特別。わたしにはなく、まんべんなく才能がなく、寄り添うという事も結果できなかった。信じて欲しいという気持ちは、もしかしたら、経験した事ないかもしれない。信じてもらえてるもんだと思ってた。家族に愛されて信じてもらえてたからだなと、いま思う。これは私の特別なやつだな。
やっと家に帰れるよ、楽しみだな。お風呂に入って、お布団で寝たいな。
そんなはずじゃないこともあるけど
きょうは仕事で会社にお泊まりだ。明日終わらせないといけない、絶対に。これからのために、自分のために、妥協せずも妥協しつつ、やり遂げたい。
夕飯におでんを食べた。とっても美味しいね、自分だけのおでんを習得したい。感覚的におでんは海外の料理だなー。
きみと眠って起きること、パターソンみたいな日々が大好きだよ。